2013.7.25
先週末にベトナム人実習生の面接に行ってきました。翌日、恒例の合格者家庭訪問に行く車中は、とっても楽しい時間でした。
ホアイさんは、すでに3ヶ月ほど日本語を勉強していて、毎回「すみません」と前置きして質問してきます。終始笑顔で、謙虚さと純粋さが内面から満ち溢れています。彼女といると自分の心が洗われる思いです。人間のとっても大切なものを呼び起こしてくれて、こういう人と一緒に仕事ができたら、楽しいだろうなあとしみじみと感じました。
彼女は、ハノイから1時間ぐらいのところで農業をしているご両親と妹の4人家族です。近くに住むおじいちゃんとおばあちゃんも交じって、期待と不安に駆られながら、静かに私たちの話を聞いてくれました。家族の愛で育まれた大切な娘さんを預かる責任感が湧いてきました。
2013.5.23
とある機関の招へいで来日されたマウン・ミン・ミャンマー労働大臣と、お会いする機会を与えられました。
セミナー中は、終始硬い表情をされていましたが、その後の懇親会ではたくさんの方々と気さくに交わっていらっしゃいました。
ミャンマーには、2007年に数回訪れたことがあります。そのころはまだ、アウン・サン・スーチーさんは軟禁状態でしたが、この数年で民主化へ大きく方向転換されました。投資面でも人材面でも世界中から注目されているのは周知のとおりです。
社交辞令とはいえ、抱えていた案件について直接メールするように答えてくれたことに素直に感謝しました。6年前の思い出がぐっと近づいた感じがしました。
2013.4.9
明日巣立っていく実習生から食事に招待されました。いろいろ問題提起のあった子供たちでした。
私はたくさんの怒りの罪を犯しました。実は昨晩も遅くまで深い話をしなければいけませんでした。その後、買い物に出かけた彼らでしたが、わずかではありますが門限を過ぎて帰宅しました。
憤懣やるかたない思いで、いつもの言い訳を聞いているうちに、私は爆発してしまいました。後味が悪く、そうそうに退社後、寄り道してひとり反省会を開きました。もっと別の形で意図することを伝えられないものだろうか?
今日最後の授業をしました。大切な3つの確認をしました。
少し料理人の経験のある郭さんが、5種類の料理を作ってくれました。なかなかの出来栄えで皆で美味しくいただきました。辛いものに目のないスタッフの王さんが、もっとも箸が進んだのは麻辣湯(マーラータン)でした。まさにホットホットホットな料理を食べながら、皆で汗をかいて楽しいひと時でした。
昨日の買い物のことを思い出しました。おそらく彼らは、今晩の楽しいひと時を思い描きながら、いつになくたくさんの食材を両手に抱えて帰宅しました。待っていたのは門限破りです。
実にホットな気持ちで、しかしながら別の意味で汗をかきながら食べていたのは私だけだったかもしれません。ひとり反省会の答えもかみしめながら・・・・・。
2013.3.20
長い付き合いのある中国送り出し機関2社から実習生を受け入れて一緒に講習を行っています。
しかしどうもいつもと違う・・・・・何だろう?確かに日本語のレベルが落ちています。ハングリー精神も前ほどではありません。
思い当たる節を挙げてみると、面接から入国までいつもより時間が少なかった。おまけに春節が重なって事前講習に間が空いた。
一般論としては、一人っ子政策の世代だから、賃金格差が少なくなってきたから・・・・・
日中間には、領土問題があります。国と国の問題のようでも実はそれを支える人の問題のような気がします。人の変化が領土の問題をも生み出しているのではないでしょうか。
だとしたら相手方の変化を注視しながら、自分達の内部をも振り返るチャンスかもしれません。
2013.3.12
今年は図らずも3月11日に実習生が入国してきました。
ひとりは少し緊張気味で、『一二三 茄子!』と言ってもなかなかほぐれません。持って生まれたものを数カ月で変えようとするには無理があります。しかし、高い期待と夢を抱いて講習を行っています。
2年前のあの時は入国直後の実習生が大地震を体験して、週末を気遣ったスタッフが車で迎えに来るのに明け方近くになってしまった記憶があります。
「とんでもないことが起こったので、とんでもない反応をする必要がある」と誓った時でしたが、果たしてどのくらい実行できたのでしょうか?
「震災を風化させてはならない」と言います。毎回自己変革をテーマにしてセミナーを開いている私は、どのくらい自分の箱から抜け出すことができたのでしょうか?
現実を受け入れるには、実習生との交わりは私にとっても格好の学びの時間です。
2012.10.2
昨日入国したフィリピン人技能実習生が夕食に誘ってくれました。
今晩のメニューは、ランチでご馳走になった酸っぱいスープと薄いチジミのような黄色いの?聞くとイワシ入りのオムレツだそうな。一枚だけつまみ食いすると、ピリッと辛いが旨い!
いつも不思議なのは、フィリピン人だろうが、中国人だろうが実習生の作る料理には味があります。見逃せない旨みがあるのです。何か温かみがあるのです。
今回はもう一つの発見がありました。彼女たちのためにフォークとスプーンを用意したのですが、全員が箸を使ってます。半数ぐらいはおぼつかない手つきですが、使い始めて間もない割にはなかなかのものです。
事前講習施設で使うように指導されたそうです。ここにもひとつ日本人の習慣を吸収して学ぼうとする実習生の意気込みが感じられました。日本語のレベルはまだまだですが、この心意気に教える方もおのずと力が入ります。
一か月後が楽しみなスタートの一日でした。