代表理事あいさつ

外国人技能実習生受入れ事業を通して、
あなたもこの国際貢献に係わってみませんか。

代表理事 内野 正紀

技能実習生受入れについて

もう30年近く前になりましょうか、私が初めてフィリピンを訪れたのは、無料医療クリニックのボランティアに参加するためでした。特に印象に残っているのは、マニラの北方にあったスモーキーマウンテンを訪れたときのことです。そこは、ゴミが大量に捨てられて山となり、その中からお金になりそうなものを探す人たちがそのまま住み着いていました。自然発火による煙が燻って異臭を放っていましたが、その中にいた子供たちの目はキラキラ輝いていたのが感動的でした。 

ゴミ捨て場といえば、20年ほど前にベトナム・ハノイ北部のゴミの埋め立て場を訪れたことがあります。組合員企業様が開発したゴミ焼却炉を売り込むためにお連れした時でした。ベトナム環境庁のお役人が案内してくれました。メタンガスを抜く管が何本も刺さっている中を子供たちが換金できるものがないかと探していました。

あれから両国は、かなりの経済発展を遂げました。しかし、ゴミの問題はまだ残っています。実際に入国してきた実習生が一番に口にする言葉は、「日本の道路はきれいですねえ~」です。かつての子供たちの年代は、いま技能実習生の世代として日本に実習に来ています。

介護技能実習について

弱者が強者を強くする
ともすれば、おじいちゃんやおばあちゃんは、家庭の中のそして社会の中の弱者と見られ、時には邪魔者扱いにされているかも知れませんが、実はその存在が周りの人たちを強くするきっかけになり得るのです。

 

自立支援介護

まず、配偶者の介護が必要になります。そのうちに負担が重くなり、息子や娘の手助けが必要になります。さらに介護度が増せば、家族の手に負えなくなって施設に入ることになります。そしていつかお迎えが来ます。このように、初めに介護人は一人、そして二人と増えていき、いつかは複数の人々の手助けが必要になります。しかし自立支援介護は、元気になる介護です。
80歳なら80歳なりの仕事ができるので、家庭の中でも社会の中でも役割があります。草むしりもできるし孫と一緒にお留守番もできます。そしてお迎えの日を迎えます。 

自立支援介護施設から元気になって、おじいちゃんやおばあちゃんが自宅に帰ってきます。
家族の反応は様々です。その時の葛藤が家族を変える、地域を変える始まりとなるかもしれません。妥協していた家族関係をもう一度立て直すきっかけになるかも知れません。そして社会を変えることになるかも知れません。

介護技能実習生受入れスタート

待望の介護実習生が入国しました。
弊組合は、内閣府健康・医療戦略室が掲げる「アジア健康構想」に賛同し、日本自立支援介護・パワーリハ学会のメンバーとして「自立支援介護」を推進する介護施設様を中心に面接を重ねてまいりました。

教育について

特に外国人とのコミュニケーションを図るために、

1. 同じテーブルに乗る
  常識の違い、義務教育の違いなどを理解しつつ、問題があった時に
  戻る場所を作ります。

2. 新しいキャンパスに一緒に絵を描いていく実習生は、母国に家族を置い
  てくるだけでなく、自分の過去も置いてきます。つまり、成功も失敗
  も置いてきて、全く新しい気持ちで実習(職場と生活)を始めること
  ができるのです。

3. 五感をフル活動する
  目・耳・口・鼻・皮膚をフル活用してコミュニケーションを図るお手伝いをします。
  見て、聴いて、話して、嗅いで、体で感じて、日本を体感します。
  教室から出て、公的機関(都の防災館やごみ処理場など)を視察し、消火訓練、地震体験、救急救命
  処置方法などを学ぶこともそのひとつです。

4. 日本語の教育
  コミュニケーションのひとつのツールとして、言葉の果たす役割は重要です。
  相手の表情や状況を想像して、文章を組み立てていくトレーニングに重きを置きます。
  入国前に講習で詰め込まれた知識を実際に発してみて、反応を感じ、自信を持たせること、そして、
  その後の実習場所での語学勉強の方法を教えます。

5. 非言語分野のコミュニケーション
  実習生が持っている一番のポイントは、謙虚さです。
  「教えてください」という真摯な態度は、言葉を超えたスキルです。
  介護実習の場合は特に、おじいちゃんやおばあちゃんの覚醒にも影響を及ぼすと期待しています。
  そして、「何をするために日本に来たのか」「帰国後に何をしたいのか」明確なビジョンをもって
  実習に当たります。

6. 講習のテーマは「私の夢」
  1ヶ月の入国後講習のテーマは、帰国後の夢です。
  1年後、3年後、5年後の実現している事柄について、できる限り明確にし、引き寄せます。
  そして、NLP(神経言語プログラミング)の手法を駆使して、コーチします。
  具体的に、修了式の時に暗唱した作文を発表します。そして、いよいよ夢の実現に向かって、実習が
  始まります。1ヶ月ごとの定期訪問で通訳者は、それをフォロします。同じグループの実習生同志で
  日々励まし合います。自分自身を鼓舞するチャンスが訪れます。学びの機会は永遠です。

特定技能外国人受け入れについて

2019年41日より、「特定技能」という新しい在留資格が生まれました。
この在留資格では、14の職種(介護、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、建設、造船・舶用工業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業)に限り、5年間で34万人の受入れを予定しています。
そのうち、技能実習生からの移行は、12職種(介護、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、建設、造船・舶用工業、自動車整備、航空、農業、漁業、飲食料品製造業)が該当し、条件となっている語学(日本語能力検定試験N4) と実技の試験が免除されます。
弊組合では、特定技能外国人の紹介から入国後のサポートまで一貫した
事業を行っています。