理事長の感動日記 その4

営業の極意

2010.8.17

来週帰国する企業様にご挨拶に行ってきた。

この会社の実習生は恵まれている。一昨年の世界不況のあおりで多くの会社が窮地に追い込まれたときも順調に仕事があり、実習生はまじめに残業もこなし、豊かな報酬を得た。

その秘密がもうひとつ明らかになった。研修指導員の弟さんが技術だけでなく、抜群の営業センスを持っている。生活指導員の奥さんがすごく暖かくて、よく実習生の面倒を見る。

して、やっぱり社長がいい。昨晩、お礼にと夕食をご馳走になったとき社長に聞くと、
「いい仕事をすることが一番の営業」「当たり前のことをしっかりやってきた結果です」と。

研ぎ澄まされた鋭利な刃物のように鋭かった。
うちの中国人スタッフをほめてくれたときの丸い目とは対照的だった。

均衡が崩れる

2010.6.23

南アフリカで行われているワールドカップサッカー、いつもとちょっと違いますね。

  • 海抜の違いが大きい試合会場
  • 楽勝が少ない
  • 新球の変化に戸惑うゴーリー
  • 準備ができていない古豪チーム

緊迫した試合展開、そして、GOAL!!!!!
均衡が崩れる。ダムの決壊のようだ。同じチームとは思えない展開がそこから始まる。

NLPの啓蒙者として注目したいのは、均衡が崩れた後の得点したチームの勢いだ。

思い込み(信念)を崩すことがどれほど素晴らしいことなのかを見せ付けてくれる。。

雨のち晴れのち雨?

2010.6.16

東京地方の本日の天気予報ですが、励まされない予報です。せめて、雨のち曇りのち晴れでいきましょう。

ところで、今日おいでになった中国の送り出し機関の担当者。日本に8年在住して帰国して現職。2年間会社勤めしてそこそこの営業成績をあげるが、今は日本にいません。

どうして、との質問に、あっさりこうお答えになった。「日本は暗い」

一昨日、元政治家の集いに縁あって夫婦で出席、元首相もおいでになった。非常に温厚な人柄に魅かれてのことであった。ご両名ともご高齢ながら、「明日の日本は明るい」と言ってくれる人を創る使命に燃えていらっしゃった。

誰が手を挙げますか。

春望

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書低万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
杜甫

6.2.10

またしても・・・・・憂国の想いが募る。
私が。グッと拳を握り締めまず家族を思い遣る。

NLPの実践

2010.3.28

息子が志望している大学のオープンキャンパスに家族で行ってきた。モデル授業に出たり、キャンパスツアーに参加した。最後に、学生の生の声を聞きたいと思って学生にお願いすると、どうぞどうぞと建物の中に案内された。

すると、こちらは学長ですと言われ思いもかけないチャンスが与えられた。家内が、どんな準備をしたら良いかと質問をすると、丁寧に答えてくれた。
「まずこの大学に入りたいと思い込むことですよ。視覚とか聴覚とか五感を使って、思いっきりリアルにしてください。」

驚いたことに、その言葉にはNLP的な用語が散らばっていた。それだけでなく実に気さくな学長さんだった。息子の中に十分にVAKを使ったアウトカム設定ができるほどのインパクトだった。

Tシャツで富士登山をした研修生

2010.1.26

尊敬する経営コンサルタントからメールが送られてきた。

以前、友人の紹介でセミナーに出たのがきっかけである。そのセミナーで「散歩のついでに富士山に登った人はいない」といわれたのを覚えている。必死に散歩しているだけでは、富士山には登れないという意味だそうだ。今回届いたメールにもそれが引用されていた。

2度のこの言葉に引っかかったので考えてみた。昨夏、うちの中国人研修生が派遣先企業の方と富士山に登った。言葉の至らなさなのか、本人たちは近場のドライブぐらいに思っていてTシャツだった。散歩とはいかないが気軽なもんである。本人たちはさぞかし寒かったろうが、笑い話で終わった。実は、研修生の多くが来日の楽しみの一つに富士登山をあげている。彼らは勢いであっという間にそれを達成してしまった。

昨日、中国東北部から帰国した。マイナス30℃なのになかなか活気があった。ある技術においては30年遅れているかもしれないが、彼らには勢いがある。ごちゃごちゃ考えすぎではないですか。

同行させていただいた社長さんに質問してみた。30数年社長をされていて、大きな決断のときはどんなことが決め手になりますか、と。毎日が決断ですよ。・・・・あんまり悩みすぎるとだめ。ひらめきがいい。

アメリカで有名なNLPコーチのA・ロビンズが成功のポイントの一つに「鋭敏な感覚」といっているのを思い出した。毎日の決断で培った感覚を信じて、どの決断にも当たるが良しということか。

敢えて申し上げる。「散歩のついでに富士山に登ってみたい。」

中国からの波

2010.1.5

新年明けましておめでとうございます。

年末から年始にかけて北方からの寒波が日本海側に大雪を降らせました。
うちのスタッフも長野県の木島平にスキーに出かけ1m以上も雪があったそうです。
一方、太平洋側でも寒風が吹き荒れました。
ある企業の社長の年始の挨拶メールによると、東京から片道28時間の船旅で直線距離でおよそ1000kmの小笠原までダイビングに出かけましたが、悪天候で一日しか潜れなかったようです。

再来週、中国東北部に出張です。ハルピンの今日の気温は日中でも−17度、夜になると−25度だそうです。以前氷祭りに出かけたことがあり耳当てなしでは5分と立っていられなかったことを思い出します。
一方、同じ中国でも広州に半年前に移住した親友からのメールを見ると、気温は20度で年始といえどもちっとも正月らしくないそうです。

気温の差37度、直線距離でおよそ2700kmのこの中国の二つの都市。
広州では最近地下鉄がひとつ新たに完成したばかりで、それ以外にも今秋のアジアオリンピックに向けてのインフラ整備でごった返しているそうです。
ハルピンでも一万人以上の人員を投入して全長17.7kmの地下鉄工事が来年完成予定で急ピッチで行われています。

中国から押し寄せてくるのは寒波ばかりではありません。
隣国の好景気にあやかりたいなどと言っていたら飲み込まれてしまう勢いです。
今こそ、人材育成と海外進出をするときではないでしょうか。

今年もよろしくお願いいたします。

もろた〜!!

2009.11.30

2回のNLP導入セミナーで扱ったイチロー選手の、研ぎ澄まされた感覚についてもう一度探ってみたくなった。以下はWBC決勝戦10回裏、タイムリーヒット直前の彼自身による状態分析である。

必ずいい結果が出ると思った。
勝負してくれれば、かなりの確率でヒットが出る。
あのボールをファールにできたということではない。
あの球をヒットにできると思って打ちにいった。でも結果的にはファールになった。
あのボールをヒットにできると思った感覚を持った自分。
これ何が来てもいける。
頭の中での実況はそこで終わりました。

6球目 ファール
7球目 ボール
8球目 待望の2塁打、2打点!!!!

もろた〜!と感じた瞬間、奇跡は現実になる。
NLPでこの感覚を再現できると、只今トレーニング中である。

台風の影響

2009.10.8

近年最大級の台風18号の到来により、関東地方も朝から在来線のほとんどが運休状態で、うちのスタッフも自宅待機です。

浜松の実家に連絡すると50年前の伊勢湾台風ほどではなく、大きな被害もなかったようです。年寄りと当時を振り返り、近くの中学校に避難したとか、父親が公務員であったため緊急時は出勤せざるを得ず、小学生の兄がひとり家を守ったとか・・話はつきません。

今朝私が通勤で使ったバスは、山手線が運転を見合わせている関係上満員状態で、出口から乗車しました。そのため多くの人がお金を払っておらず、下車時にわざわざ入り口に行って支払を済ましていました。他の国ではあまり見られない律儀な日本人の一面に触れて、「まだまだいけるぞ日本人」と一人ほくそ笑んでいた私です。

中国の味のあるお菓子

2009.8.27 

先日、北京から帰国したスタッフがお菓子をお土産に買ってきてくれた。

「驢打滾」というきな粉餅のようなお菓子である。ところで驢馬がごろごろ転げまわるとはどういう意味かと尋ねると。

驢馬が地面に転げまわって体中に土がついたのに似ているからだと言う。

なるほどと感心していると。じゃあこれわかる〜と言われたのが・・・・

「狗不理包子」

犬もかまわないような肉まんじゃさぞかしまずいんだろうな。

と言うと、天津の有名な肉まんだそうだ。その由来は・・・・

狗不理包子の名は、狗子という包子職人の名前に由来しているそうな。
狗子の作る包子はとても美味しく大評判に。一心不乱に包子を作り続ける狗子を見て、客たちは「狗子は包子作りに精出して、それ以外の事に一切構わない(不理)」と噂したとか。

言葉の由来に中国の歴史や文化を垣間見て、口の中のきな粉餅がふわーっとひろがっていくのを感じた。

そして、次回は肉まんを買ってくるように頼んだ。 

感謝

2009.7.14

日曜日に実習生がひとり、途中帰国しました。
先週、日本語検定1級を受験したばかりの優秀な実習生で、大変残念ですが父親が危篤ではしかたがありません。

空港までの車中で、しきりに受入れ企業と組合に感謝しています。
貯金したお金を何に使うのか聞くと、今までもこれからも病気治療のために全部使うと言います。
・・・・・・・・・・・・。すごく大切なものを運んでいる気分になってきました。
出発前に、日本で一番美味しかったというお寿司をご馳走しました。

月曜日、無事に家にたどり着いたか確認の電話を中国に入れると、食事もしゃべることもままならない父親の話をしてくれました。そして高度医療を受ければ回復の可能性があるのか、明日もう一度病院に掛け合うと言っていました。

帰国報告を受入れ企業の社長にメールすると、心ある返信がありました。
彼女が帰国前に挨拶に来て、女子事務員と抱き合って泣いているのを見て、もらい泣きしたこと。

そして、次の一文が添えられていました。
「せっかくお互いに知り合えたのですから、短い人生のうちで良い関係で、短い時間を一緒に過ごすことができたらといつも考えています。そうした出会いをこれからも大切にしてゆきたいと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。今日は私の母の35年目の命日でしてつい感傷的になってしまいました。」

ひとりの感謝の気持ちが感謝を呼び起こし、さらに感謝の輪を広げていきます。
心の中の隙間が一つ一つ埋まっていって、途方もない可能性が広がっていくのを感じました。

おもてなし

2009.7.3

先日、一緒にNLPを勉強していた仲間と同窓会を事務所で開催しました。

4ヶ月ぶりにお会いして近況報告などを交わしました。受講中にかなりオープンな交わりをしていたので、短期間でしたが思っている以上に深い関係が築かれているのだなあと感じました。
そして、自分の事務所にご足労願ったので、あれやこれやとおもてなしをしながら、結構喜んでやっている自分に気づきました。

翌日、改めて振り返ると楽しい時間に感謝するとともにもうひとつ感謝することが見つかりました。

実は以前レストランをやっていたことがあったのですが、思うように行かなくて閉店した経験があります。ですからあまりよい思い出がなかったのですが、今回の同窓会でのおもてなしから、当時もおもてなしすることに、結構喜んでやっていたんじゃないかとの思いが呼び起こされました。

そうするとその思いが、胸の中でオレンジ系の塊となってジワーッと大きく拡がっていくのを感じ、過去の経験のひとつがリソースとなり大変励まされました。